<倒産>江戸創業の中松屋旅館 「真田丸」効果も借入金圧迫
帝国データバンク長野支店は24日、長野県上田市別所温泉の「中松屋旅館」(倉沢俊樹代表取締役)が長野地裁上田支部へ民事再生法の適用を申請し、倒産したと発表した。負債額は約6億円。
長野支店によると、中松屋旅館は江戸時代の享保期に創業。1953年12月に会社を設立し、別所温泉で旅館経営を手がける中堅業者として知られていた。2008年5月期に年収約3億1000万円、17年5月期にはNHK大河ドラマ「真田丸」効果もあり年収約3億6000万円を計上した。しかし96年の本館リニューアルなどに伴う借入金が収益を圧迫。今月23日に民事再生法の適用を申請した。【鈴木健太】