藤井六段 - saitohnagareyamaの日記

藤井聡太（ふじいそうた、2002年7月19日 - ）は将棋棋士。杉本昌隆七段門下。棋士番号は307。愛知県瀬戸市出身。名古屋大学教育学部附属中学校在学中、2018年4月に名古屋大学教育学部附属高等学校に進学予定（2018年1月現在）。

棋歴[編集]
奨励会入会まで[編集]
5歳のときに祖父母から将棋の手ほどきを受け[2]、将棋教室に通い始めると、入会時に渡された480ページの本の内容を1年でマスターした[3][4]。あまりに強かったので、当時、幼稚園児であった藤井との対局を避けて別の地区の大会に出た同年代の子供もいた[3]。

2010年3月、小学校1年生で東海研修会に入会[4]。

2011年8月に第10回全国小学生倉敷王将戦・低学年の部で優勝[5]。同年10月にJT将棋日本シリーズ東海大会の低学年の部で優勝[6]。

2012年6月に研修会B1に昇級し、同年9月、小学校4年生で奨励会に入会（6級）[7]。

史上最年少棋士記録を更新（14歳2か月）[編集]
中学1年生であった2015年10月18日に、史上最年少（13歳2か月）で奨励会三段に昇段し、複数のマスコミで報じられた（それまでの最年少三段は、佐々木勇気が2008年に記録した13歳8か月[8][9]）[9][10]。ただし、その2週間前、10月3日に開幕した第58回奨励会三段リーグ戦（2015年度後期）[11]には間に合わず、半年近く足止めとなった[12]。

中学2年生で迎えた第59回奨励会三段リーグ戦（2016年度前期）[13]で、2016年9月3日に10月1日付・14歳2か月での四段昇段＝プロ入りを決め[注釈 1]、最年少棋士記録（加藤一二三が1954年8月1日に14歳7か月で四段昇段）を62年ぶりに更新した[7][14]。中学生でプロ入りを果たしたのは、加藤一二三・谷川浩司・羽生善治・渡辺明に続いて5人目[7][14]、また三段リーグを1期抜けしたのは、小倉久史・屋敷伸之・川上猛・松尾歩・三枚堂達也に続いて6人目であった[注釈 2][7]。

2016年度[編集]
公式戦初対局は、2016年12月24日に行われた第30期竜王戦6組ランキング戦、加藤一二三との対局であった[15]。両棋士の年齢差は62歳6か月であり、記録に残っているプロ棋士の公式戦では最多年齢差の対局となった[15]。藤井が更新するまで最年少棋士記録を保持していた加藤を110手で破った藤井は、公式戦勝利の史上最年少記録を更新した（14歳5か月）[15]。

2017年度、連勝記録を更新（29連勝）、最年少一般棋戦優勝記録を更新[編集]
2017年4月4日、王将戦1次予選で小林裕士に勝ち、プロデビューからの連勝記録を更新した（11連勝）[16][17]。その後も連勝は続き、2017年6月26日に行われた竜王戦本戦1回戦で5組優勝の増田康宏に勝ち、神谷広志が30年近く保持していた28連勝の記録を抜き、デビューから無敗のまま歴代最多連勝記録を更新した[18]。しかし、連勝記録更新の6日後の2017年7月2日に行われた竜王戦本戦2回戦での佐々木勇気との対局で、プロデビュー後初の負けを喫し、連勝記録は29連勝でストップした[19]。藤井の連勝中は各メディアが広く取り上げ、大きな注目を浴びた[20][21][22]。連勝記録での活躍を受けて各メディアで特集される機会も増え、2017年6月23日放送の東海テレビ製作のドキュメンタリー番組は、当初東海ローカルで放送予定だったが[23]、28連勝を受け、番組ネット局が制作局を含むフジテレビ系列27局に拡大された[24][25]。

公式戦に並行して通常の新四段に対しては組まれない非公式戦も行われ、2017年3月から4月にかけてAbemaTV将棋チャンネルで配信された「藤井聡太四段炎の七番勝負～New Generation Story～」では、増田康宏（2016年新人王）、永瀬拓矢（2016年棋聖戦挑戦者）、斎藤慎太郎（2016年度勝率1位）、中村太地（2012年棋聖戦・2013年王座戦挑戦者）、深浦康市（A級在位中）、佐藤康光（A級在位中・将棋連盟会長）、羽生善治（タイトル三冠保持中・A級在位中）という7棋士と対戦し、敗戦は永瀬戦のみの6勝1敗と大きく勝ち越した。特に2017年4月23日放送（収録日は同年2月18日[26]）の羽生戦の勝利は、非公式戦にもかかわらず、主催者であるAbemaTV以外のマスコミで広く報道された[26][27][28][29]。藤井と同じく中学生棋士としてプロ入りした羽生は、AbemaTVの取材に対し、デビュー当時の自分と比べても藤井の将棋は完成度が高く、今後の成長に大いに期待できるとコメントした[30]。

2017年11月21日、公式戦通算50勝の史上最年少記録を更新（15歳4か月）[31]。それまでの最年少記録は、羽生善治が1987年4月に記録した16歳6か月であった[31]。

2018年2月1日、順位戦C級2組の9回戦で梶浦宏孝に勝ち、成績を単独1位の9勝0敗として、最終戦（10回戦）を待たずにC級2組1位を確定させ[32]、C級1組への昇級 [注釈 3]を決め、同日付で五段に昇段した[32][33]。中学生での五段昇段・C級1組昇級は、いずれも藤井が史上初[33]。

第11回朝日杯将棋オープン戦では、新四段として一次予選・二次予選を勝ち上がって本戦出場を果たし、2018年1月14日の準々決勝で佐藤天彦名人に勝利し[34] [注釈 4]、2018年2月17日の準決勝で羽生善治竜王に、決勝で広瀬章人（A級在位中）にそれぞれ勝利して優勝し、「五段昇段後全棋士参加棋戦優勝」の昇段規定により[35]、同日付で六段に昇段した[36]。15歳6か月での一般棋戦優勝[36]、および六段昇段は[35]、いずれも最年少記録を更新。