YouTube

YouTube(ユーチューブ)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンブルーノに本社を置く世界最大の動画共有サービス。Youは「あなた」、Tubeは「ブラウン管(テレビ)」という意味である。

2005年2月14日、PayPalの従業員であったチャド・ハーリー、スティーブ・チェンジョード・カリムらがカリフォルニア州サンマテオで設立した[3]。設立のきっかけはハーリーらが友人にパーティーのビデオを配る方法として考えた技術を使い、「皆で簡単にビデオ映像を共有できれば」と思いついたことによる[4]。初めて投稿された動画は、ジョード・カリムがサンディエゴ動物園の象の前にいる様子を映した「Me at the zoo」である[5]。

セコイア・キャピタルからの投資を受け、12月より公式にサービスを開始[6]。10月に会社をカリフォルニア州サンブルーノに移転した。

アメリカでは2005年12月頃にNBCの人気テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』がアップロードされていたことからブログなどで話題になり[7]、2006年上旬にはYouTubeの映像をブログなどに貼り付け簡単に見られるAPIも公開され爆発的に普及した。日本でもこの頃からブログなどで紹介され人気が上昇した。

2006年4月にアメリカの映画制作会社のワインスタイン・カンパニー、ディメンション・フィルムズと提携し、映画の予告編がYouTubeで配信された[8]。これを初めとして様々な企業や団体がYouTubeにチャンネルを持ち、コンテンツを公開するようになった。

YouTubeはサーバの回線コストだけで月間100万ドルに達すると言われていたため、どう収益を上げていくかが注目されていたが[9]、2006年10月9日に16億5000万ドルの株式交換Googleの買収に同意した[10][注 1]。

「アップロードされた動画に対し厳しい規制が取られてしまうのでは」と一般ユーザーから危惧が持たれていたが、ハーリーCEOは「YouTubeGoogleに買収されたが、今後もYouTubeとしたブランドで独立したサービスを提供し続ける」と述べた。またGoogle側も類似サービスであるGoogle Videoのサービスを継続し、検索窓を通じてYouTube内の動画を検索するサービスを開始した[11]。

その後、タイム誌の「Invention of the Year for 2006」に選出[12]。

2007年3月、民間調査会社のネットレイティングスから日本国内家庭からの利用者が1000万人を超えたことが発表された[13]。同年5月、第11回ウェビー賞を受賞[14]。

2008年11月22日、YouTube本部が主催する公式イベント「YouTube Live」がサンフランシスコで開かれ、11月23日には東京で「YouTube Live Tokyo」が開かれた。

2013年9月14日、YouTubeが主催する公式イベント『YouTube エンタメウィーク』が開催される。プロデューサーは高須光聖

2014年7月、YouTubeが常時SSL化(常時https)された。

2017年12月、YouTubeがオリジナルビデオである『YouTube Originals』を開始した。アイドリッシュセブンのスピンオフ作品などが視聴できる。[15]

動画
視聴
サービスは基本無料で利用できる。登録していなくても、多くの動画を見ることが出来る。動画の評価をしたり、コメントを残すことや、再生リストの作成には、無料の会員登録が必要である。Ajaxと呼ばれる技術が用いられており、YouTubeを利用するにはJavaScriptを有効にする必要がある。

かつてはAdobe Flashを用いた動画再生が行われていたが、2015年からHTML5での再生が標準になった[16]。

再生リスト(キューに追加・追加先)により、動画をまとめたり自動再生(リピート)やシャッフル再生をすることができる。

2006年当時から機能追加も活発に行われており、大画面テレビでの視聴向け(家庭用ゲーム機含む)の「YouTube TV」[17]や「YouTube Leanback」も公開されている。

有料サービス
YouTube RED - 一定料金を払うことで動画に広告が表示されなくなるサービス。一部の国と地域で実施されている。
レンタル - 有料コンテンツに料金を払うと、時間限定で動画を視聴できるサービス。映画などで行われている。
動画の購入 - 有料コンテンツの視聴する権利を購入して、いつでも見ることが出来るようになるサービス。映画などで行われている。
アップロード
アップロードできる動画形式は非常に広く、現在流通しているほとんどの動画形式に対応している。ニコニコ動画などと違い、必ずYouTube側で再圧縮が行われるので、自前で圧縮せずにオリジナルファイルのアップロードが可能。

音声は、Youtubeは、ステレオまたは5.1チャンネルでサンプルレート96 kHzまたは48 kHzを推奨しているが、現時点では5.1チャンネルでの再生はできない。

尚、プレーヤーの右下のメニューによって画質が選択できるがアップロードされた動画の画質によって選択できる画質は限られるので、どの動画でも下記の画質で表示できる訳ではない。