呉越同舟

呉越同舟(ごえつどうしゅう)とは、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせる、あるいは敵対者同士が共通の問題に対して協力するという意味を持つ中国の故事成語である。孫子(九地)にある「夫呉人与越人相悪也、当其同舟而済遭風、其相救也、如左右手(呉と越は春秋時代、歴史的に仇敵の関係だが、同じ船に乗り合わせて、嵐に遭遇すれば(お互いが左右の手のように)協力するだろう)」に由来する。

呉越同舟
出典:『Wiktionary』 (2010/10/26 00:50 UTC 版)

四字熟語
呉 越 同 舟(ごえつどうしゅう)

敵同士であっても、共通の災難にあっては、協力しこれを回避しようとするものであり、それが当然であるということ。
(慣用的誤用)敵(かたき)同士が同じところにいる様。
語源・出典
孫子九地篇

【白文】
夫呉人与越人相悪也、当其同舟而済而遇風、其相救也、如左右手
【訓読文】
それ呉人と越人は相悪むも、其れ同舟し、済(わた)りて、風に遇ふに当たりては、其の相救ふこと、左右の手の如し。
【現代語訳】
呉人と越人はとても仲が悪いが、たまたま同じ船に乗り合わせた際に、突風にあって船が転覆しそうになったときには、まるで左右の手のように協力し、危機を乗り越えるものである。