連帯ユニオン関西生コン支部

全日本建設運輸連帯労働組合(ぜんにほんけんせつうんゆれんたいろうどうくみあい、略称:全日建(ぜんにっけん))は、日本の労働組合である。
全日本交通運輸産業労働組合協議会交運労協)、国際運輸労連ITF)に加盟している。

概要
建設産業の労働者を中心とするが、どのような職種でも雇用形態でも加盟できる合同労組である。正式名称は全日本建設運輸連帯労働組合であるが、略称は全日建(ぜんにっけん)、愛称は連帯ユニオン(れんたいユニオン)と呼ばれている[1]。組織内では連帯ユニオンの名称が使われることが多いが、他団体は友好団体も含めて全日建の名称を使うことが多い[2]。平和フォーラム、原水禁に加盟している。

連帯ユニオン近畿地本顧問・連帯ユニオン議員ネット代表の戸田久和は、「日本最強の階級的左翼労組」であると称している[3]。

親北
韓国から親北の利敵団体と認定されている在日韓国民主統一連合とその傘下の在日韓国青年同盟とは共闘関係にある。そのため、2016年12月20日には組合の関生支部から9名が韓青と韓統連が主催した大阪・生野での「朴槿恵は退陣せよ!」と叫ぶろうそくデモに参加している[4]。

連帯労働組合関西地区生コン支部
関西地区の労組は、連帯労働組合関西地区生コン支部(れんたいろうどうくみあいかんさいなまコンしぶ)。略称は連帯労組関西生コン支部 、連帯ユニオン関西生コン支部、関西生コン生コン支部 などと呼ばれる。社民党新社会党の支持団体である[5]。

2017年新春旗びらきでは、打倒安倍政権として「選挙闘争」の重要性が確認され、民進党の辻元清美社会民主党副党首の福島瑞穂が挨拶している[6]。

連帯労組関西生コン支部委員長は、のりこえねっとの辛淑玉とともに大阪の講演会にパネリストとして出席している[5]。

杉田水脈は、左翼団体であり森友学園と関連がある関西生コン支部が、沖縄の基地反対活動を行い、また、のりこえねっとの辛淑玉と懇意にしていることから、「沖縄の基地反対運動と森友問題に絡んだ左翼勢力が一本の線でつながります」と主張し、森友学園に絡む問題の背後に存在する在日団体、部落解放同盟、また、アパホテルニュース女子に対する攻撃をやってる人たち」も「マイノリティ差別を利用した被害者ビジネスを国内で実施している人たち」も、「慰安婦問題などの反日プロパガンダを世界で広げる人たち」も、やってる人は同じですべてつながっていると述べている[5]。

辻元清美デマゴギー
社民党時代から辻元清美の支援団体である[5]。

2017年3月24日に公開された学校法人森友学園理事長の妻による首相夫人の安倍昭恵宛のメールに「辻元清美共産党今はぐっと辛抱です(笑)」、「辻元清美が幼稚園に侵入しかけ 私達を怒らせようとしました嘘の証言した男は辻元と仲良しの関西生コンの人間でしたさしむけたようです」、「三日だけきた作業員が辻元清美が潜らせた関西なんとか連合に入っている人間らしい(略)下請け業者の社長は現場もマスコミに写し全くうめてないことをしっていて三日だけきた作業員を辻元清美は送り込みました」、「辻元清美生コンをみればある関西こうえき連合の人間をマスコミに出し社長の言い分はのせなかったそうです 国会議員の犯罪じゃないですか」(原文ママ)などと書かれていた[7]。しかし、2017年3月29日のTBSラジオ荻上チキ・Sesiion-22』において、作業員とされた人物がインタビューに答え、辻元清美と全く接点がない上、生コン会社に働いているわけではないため、生コン労働組合には「入りたくても入れない」、森友問題で焦点となっていた汚染土の埋めもどし時期についても森友問題発覚前の2016年11月〜12月である等の証言を行い、この問題を報じたテレビ局から謝罪があったことを証言した[8]民進党および辻元清美衆院議員は、事実に反するとして、報道機関等に抗議文を配布し[9]、辻元の公式ウェブサイトで公開、またこの問題がどのようにデマとして拡散されたのかを検証している[10]。

沖縄米軍基地の抗議運動
関西地区の団体であるにもかかわらず、沖縄で行われたデモなどの活動報告がウェブサイトでに多数掲載されている[5]。

2017年3月12日に、沖縄平和運動センターの代表である山城博治の保釈と辺野古への移設への抗議を求め、700人あまりの組合員が参加しミキサー車など250台が大阪市内の繁華街をデモ行進したことを、沖縄タイムスが報じている[11]。

北朝鮮を訪問
日朝国交正常化の早期実現を求める訪朝団「日朝友好なにわの翼」が、2013年4月30日から5月4日まで訪朝した。このメンバーに、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の組員が含まれていたと朝鮮日報は報じている。組員は、訪朝の動機について、「日本のメディアが間違った報道をしていることに気づいてはいたが、自分の目でそれを確かめたくて訪朝した」とし、「人々は一生懸命働いて余暇を楽しんでいた。日本と変わりない生活を送っていて、明るい笑顔が印象的だった」と述べている[12]。

歴史
関西地区生コン支部労働組合が中心となり、総評全日本建設産業労働組合などを糾合して結成された。このうち関西地区生コン支部労働組合は元々日本共産党の影響が強い全日本運輸一般労働組合(運輸一般、現建交労)に加盟していたが、闘争方式を巡り運輸一般中央本部および日本共産党と対立、運輸一般を脱退して結成された。総評に加盟していたが、労働戦線再編の際には連合には合流せず、独立労組となった。

不祥事
2010年5月14日、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部が、「大阪市此花区生コンクリート会社の工場に組合員ら約百人で押しかけ、出社する社員に立ちふさがったり、工場長を取り囲んで謝罪を求めるなどして、同社の生コンの出荷を妨げた」とし、大阪府警警備部などは2011年5月11日に、威力業務妨害容疑で、同支部の副執行委員長、高英男(コウ・ヨンナン、韓国籍)ら12名を逮捕している[13]。同日、韓国の全国建設労働組合は、韓国のソウルから、「関西地区生コン支部に対する弾圧」などと抗議を表明した[14]。

他団体との関係
他労組
全港湾、全国一般全国協と友誼関係にある。春闘メーデー全労協系のものに参加している[15]。また、韓国の民主労総傘下の建設労組と友好関係にある。

他団体
のりこえねっとを支持しており、在日特権を許さない市民の会批判など反ヘイトスピーチ運動の共闘を表明している[3]。

金日成金正日主義研究(旧名「キムイルソン主義研究」)の常任委員を結城久(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン阪南地区統括責任者)がつとめている。